昨日のデヴィッド・ボウイ展について
今朝起きた時、昨日みたデヴィッド・ボウイ展について思い出したことがあったので、更新したい。
デヴィッド・ボウイと関わったことがある人のインタビューの中で、印象的なものがあった。
彼と仕事をすると、その仕事がとても簡単なことであるように思わせてくれるということだ。
デヴィッド・ボウイと仕事をするというと、普通に考えれば、一大プロジェクトというか、大変なことだと思う。
でも、彼はそんな空気を全く出さないという。
普通に仕事をして、大体、いつも6〜10時間くらい製作活動をする。
でも、出来上がるのは、ものすごいもの。
展示の中やビートたけしも言っていたが、デヴィッド・ボウイは常に先を見ていて、われわれは彼が残した軌跡を追っているということがあったが、確かに、彼は物事の本質とかが見えていて、その信念に向かって突き進んでいたように思う。
結果の出し方を知っているから、いつも余裕で仕事をすることが出来る。
坂本龍一は、彼について、インタビューとかで何か質問しようとすると、すでに相手が何を聞こうとしているのか知っているような、そんなシャーマン的な気質があったと言っていたが、それは、彼が常に未来に目を向けていたということの証なんだと思う。
デヴィッド・ボウイは途方もなくかっこいい的なフレーズがあったが、確かに誰が見ても、格好いい人だと思う。
その格好よさの要素の一つとして、余裕ということがある。
スティーブ・マックィーン、クリントン・イーストウッド、永瀬正敏、そういえば格好いい人は常に似たような余裕を備えていた。
半分くらいは、はったりとか根拠のない自信なのかもしれないが、先読みして余裕を持っていることは間違いなく素敵な要素なのだと思った。
ボウイのインタビューの中で、自分は、一時的なトレンディになるのではなく、常にトレンディな存在としてい続けたいということを言っていたが、時代の行く先を見ることが出来る感性を持っているという自信があるからこそだと思う。